マイホームに入居してから1ヶ月程たった頃。
私は間取りから自分たちで決めたこの小さな家が嫌いでした。
- 少ない収納
- 平屋ではない2階建て
- 家具を置きづらいレイアウト
あんなに打ち合わせを重ねたのに。大きな額のローンを組んだのに。
新しい家での暮らしに慣れていないだけの、ただのマイホームブルーでしょ。
なんて思う方もいるかもしれません。
でもマイホームを後悔してしまうことって自分たちの決断の積み重ねを否定することとイコールで、私の中では想像以上に辛い出来事でした。
そんな入居当初から半年以上がたった今、私はこの小さな家もここでの暮らしも愛していると心から思えています。
SNSでよく見る「失敗した間取り」や「マイホームの後悔」に自分の家が当てはまっていたとしても関係ない。
そもそも自分と家族の幸せを願って家を建てたことに失敗なんてないと今では思うんです。
本記事では私の体験を交えて、マイホームを後悔していた原因とそれを乗り越えた方法、後悔が消えて気づいた小さなマイホームの大きなメリットを紹介します。
昔の私のようにマイホームへの後悔で辛い思いをしている方に、少しでも前向きな気持ちをお届けできれば嬉しいです。
マイホームを後悔した原因5つ
「もし夫婦どちらかが働けなくなっても、無理なく返済できるローンを組もう。」
そんな思いをスローガンに家づくりをしたら28坪という小さな家が出来上がりました。
今でこそサイズ感やコンパクトな動線が好きだと思えますが、入居したては小さな家ゆえの悪い部分ばかりが目について。
私が小さな家を後悔した原因は主に下の5つです。
- 収納が少ない
- リビングダイニングがごちゃ混ぜ
- 和室がない
- 平屋への憧れ
- 周りの家ばかり良く見える
「うちも同じ!」と共感してもらえる部分があるかもしれません。
1.収納が少ない
1階16坪、2階12坪という大きさのわが家。
収納は2階の寝室と子ども部屋それぞれのクローゼット、1階と2階に一箇所ずつの納戸しかありません。
主寝室のクローゼット
(写真:主寝室クローゼット)
主寝室のクローゼットは2.5畳と大きめに取りましたが、普段着以外に冠婚葬祭用の礼服や布団など季節物を入れると余白はできませんでした。
子ども部屋のクローゼット
(写真:子ども部屋のクローゼット)
まだ子どもがいないわが家なのでここにストーブを置いていますが、子どもが出来たら空けないといけないですね。
1階の納戸

大きさは幅70cm×高さ2m30cmほどです。棚板は奥行き30cmのものが入っています。
日用品のストック入れにしたいけれど、全て入るかかなり心もとなかったです。
2階の納戸

幅1m×高さ2m30cmほど。エアコン配管が通っているので棚板は入りません。
奥行きが30cm程度なので既製品のラックなども入らず絶妙に使いにくいのです。
間取りを決める段階で、あと2坪ほど建物面積をとれば1階にも大きめの収納が作れると設計士さんから提案はいただいていました。
だけど「予算を優先して下さい。」と1階の収納を削った私たち。
あの提案を採用していたらこの引越し荷物が全部しまえるのに…と、あえて収納を作らなかった自分たちを後悔しました。
2.ダイニングとリビングがごちゃ混ぜ
わが家のLDKは長方形かつキッチンが真ん中にある間取りなので、リビングダイニングには全く境目がありません。
下がわが家の簡単な間取りです。

夫婦の理想でこの配置にしたのにいざ入居してみると空間の仕切りが全くなく
L字型やコの字型ならダイニングとリビングが自然と区切られてくつろぎスペースが取れたのかな?
なんて後悔しました。
また、間取りに加えてリビングダイニングの大きさも後悔を助長する要因だったと思います。
LDK20畳は十分な大きさだと思っていたのですが、実際はキッチンが半分を占めるのでリビングダイニングスペースはそれぞれ5~6畳少々です。
置ける家具も限られアパートから持ってきた家具が何だか上手に配置できない。
すごくお見苦しいのですが、下は引越し当初のレイアウトです。

この配置だと畳ベッドの反対側にテレビがくるのですごく遠いし、ダイニングテーブルとソファが間にあることで”畳に寝転んでテレビを見る”というくつろぎ方ができないんですよね。
畳ベッドの上は物置スペースになってしまい、シェルフの中の物も取り出しにくかったです。
またソファーもとりあえずの物置になってしまっていてくつろぎスペースが全くなく、何だかすごく居心地が悪かったのを覚えています。
3.和室がない
これは間取りを作る段階で気づけなかった私の責任なのですが、どうやら私は和室がないとダメな人間のようなんですよね。
結婚してから今まで2回引越ししているのですが、どんな間取りであっても置き畳や畳ベッドを置いたりして和のスペースを作っていました。
過去の畳遍歴をご紹介させて下さい。
一度目の畳空間

当時は和モダンという言葉を知らずオシャレとは程遠いですが、畳を置きたい気持ちだけは伝わってきます。
二度目の畳空間

2軒目のアパートにも置き畳を持っていきました。どうしても畳に寝転べるスペースが欲しい。
三度目の畳空間

壁際でホコリっぽさが気になったので畳ベッドに買い替えました。
思えばこんなに「いつでもゴロンと寝転がれる畳スペース」を欲していた自分。
でも6畳少々のリビングスペースには憧れの小上がりや和室を作れるはずもなく、こんなに畳が好きなのに一切和の要素がない家が完成したのです。
片付けや諸々の引越し手続きで疲れるたびに
今ここに手足を伸ばして寝転べるスペースがあったらな。
本当に畳のスペースを作る余地はなかったのかな。
と和室がない事をいつも後悔していました。
4.平屋への憧れ
平屋。いいですよね。
階段を上らなくても家事が簡潔する。
情けないことに入居して1,2週間くらいはSNSを見て
こんな間取りならわが家の敷地でも平屋にできたのかな?
半平屋なんて方法もあったの?2階建てよりこっちの方がいいじゃん…
こんな風に落ち込んでばかり。
だけどわが家は郊外の田舎で、夫婦1台ずつ車がないと生活できません。
2台分の駐車スペースを確保するとなると、どうしても平屋では窮屈になってしまうのです。
物理的に無理だし、そもそももう家は完成して入居してる。今から平屋なんて間違いなく無理なのに
「もし家を建て替えるならこんな間取りの平屋に絶対する。」
なんて、ありもしない未来を想像しては現実逃避していました。
5.周りの家ばかり良く見える
打ち合わせ中は
「よそはよそ。うちはうち」
の精神を貫き通し、28坪という小ささや収納の少なさも何とかなる。いや、何とかするんだ。
と、自分に限ってマイホームを後悔する事なんて絶対にないと自信を持っていました。
しかし実際に入居するとSNSで平屋のお宅ばかり検索したり、マイホームの後悔ポイントを検索してみたり。
とにかく自分の家以外のお宅が羨ましい。
今では小さなわが家の良い所は沢山見つけられるし、デメリットの部分も色んな解決策があるから大丈夫だと思えます。
例えば収納は少ないけどクローゼットはそれぞれの部屋にあるし納戸も二箇所ある。
小さめの庭もあるので外に物置を置く事だって可能です。
でも当時は明らかにわが家より敷地面積の広い周りのお宅ばかりが良く見えて、大げさではなく人生の中でかなり闇に落ちていた辛い期間だったなと今でも思います。
マイホームへの後悔を乗り越えた方法5つ
入居して1ヶ月。マイホームへの後悔が募っていく日々が本当に嫌になり、何とかして現状を変えるべく行動しました。
私がマイホームへの後悔を乗り越えられた方法は下の5つです。
- SNSを閉じて本屋に行った
- 持ってきた荷物を見直した
- 家具のレイアウトを変えた
- 置き畳で和空間を作った
- 階段の先に幸せを見つけた
もちろんすぐに気持ちを切り替えられたわけではありません。
実際、入居したらすぐ理想の暮らしが送れると思っていた新居で物の見直しや断捨離をしている期間は辛い気持ちでいっぱいでした。
でも今思えばあの期間があったからこそ、今はこの小さな家と暮らしをこんなにも愛せているのかもしれないと思うのです。
とにかく目を向けるべきはスマホの画面ではありません。
辛くてもきっと、乗り越えられます。
1.SNSを閉じて本屋に行った
マイホームへの後悔を断ち切るのに最もやって良かったと思うのは、本屋で小さな家を特集している雑誌を買ったことです。
「そんなこと?」と思うかもしれません。
でもSNSで未練がましく平屋の家や収納の多い家ばかり見続けていたことも、マイホームを後悔してしまっていた原因だったと確信しています。
当時の私が読んでハッとさせられたのは、『&Premium』というライフスタイル雑誌です。

本屋でこの雑誌を目にして
「小さなわが家でもこんな空間にできるかもしれない。いや、こんな空間を作るんだ。」と決心しました。
ただ、小さくてもオシャレなお宅は施主が建築家であったり「やっぱりわが家とは違う…」と思ってしまう部分もなかったわけではありません。
でも築古アパートの中にお気に入りだけを集めてこの上なく心地良さそうに暮らしている方のお部屋を見た時
ぁあ、間取りや家の古さなんて関係ないんだ。
と考え方が変わったんです。
それに「家全体を今すぐお気に入りで満たす事はできないけど、これから集めていけばいいだけのこと」とすごく前向きな気持ちになれました。
&Premiumは名前も知らなかった雑誌
『&Premium』と出会えたのは正直かなりの偶然でした。
でもあの時SNSを閉じずに寝室に引きこもったままスマホを見続けていたら、素敵な雑誌に出会う事も考え方を変える事も出来ずマイホームを後悔し続けていたと断言できます。
無限に本や雑誌がある中で「どれを選べばいいか分からない」と思うかもしれません。
でも自分の悩みを解決してくれる本はないかな?という気持ちで歩いていると、不思議と「この本なら」というものが見つかります。
カクテルパーティー効果といって、人間には多くの騒音の中でも自分が興味のある情報や重要な情報を無意識に選択して聞き取ることができる能力が備わっているそうです。
これは耳だけじゃなく目からの情報も同じなんじゃないかと思っていて、だから私も本屋にある沢山の本の中から『&Premium』という雑誌を選びとることができたんだと思います。
自分で検索ワードを打ち込み小さな画面から情報を得るスマホでは、今の考え方を打破してくれるものは見つかりません。
まずはSNSを閉じて少しオシャレな服を身に纏い、本屋に足を運んでみませんか。

2.持ってきた荷物を見直した
そして先ほど紹介した&Premiumを見ていると、小さな家を楽しんでいる方は無駄な物を家に置いていないという共通点があるとわかったのです。
といってもミニマリストのような何も置いてない家というわけではなく、物自体は多くても全ての物を大切にしていることが写真からひしひし伝わってくる感覚。
私が住みたいのはこういう家なんだという事がハッキリとわかり、そこからは1ヶ月半ほど持ってきた荷物を見直しひたすら断捨離に励みました。
まさか新築マイホームで断捨離の毎日なんて
引越しを機にいらない物は捨てたつもりでしたが、いざ向き合ってみると「一軒家になるからとりあえず」という想いで持ってきた物ばかり。
おそらく引越し荷物の半分以上の物をこの時捨てています。
もちろん「捨てて大丈夫かな」「もったいないよなぁ」と思う場面は何度もあったし、こんなに物を捨てて私はダメな人間なのかもと挫けそうになる事もありました。
大物家具を売ったり粗大ゴミに持っていったりとかなり時間がかかり、もうやめてしまおうかと何度も思いました。
でも絶対に&Premiumで見たような素敵な小さな家にするんだと心に決め断捨離を続けたらすごく気持ちが軽くなり、収納の少なさや取り入れたかった和室など間取りへの後悔も驚くくらい薄くなっていたんです。
「とりあえず持っておこう」という基準で置いている物がなくなるだけで気持ちが本当にラクになります。
身の回りの物を見直すことの効果は絶大です。
3.家具のレイアウトを変えた
先ほどもご紹介したようにわが家のLDKは長方形でキッチンが真ん中にあるため、リビングダイニングに境目がありません。

さらに注目してほしいのがリビングダイニングスペース左側の出っ張り。
実はここ畳ベッドを置いて和のスペースを作るという前提で作った間取りなのですが、実際に家具を搬入してどうなったかというと先ほどお話しした通りです。

「畳ベッドを置く前提だから他にどうすることもできない。」
と当時は途方に暮れたのですが、よく考えると畳ベッドは物置になっていてご覧の通り手足を伸ばしてゆったりなんて到底できない状態です。
それならもういっそ無くしてしまおうと思い切って手放し、畳ベッドのあった場所をオープン収納にしました。

引越し荷物を断捨離した効果も相まって、10畳そこそこしかないリビングダイニングスペースがすごくスッキリした空間に。
「LDKの形がこうだから。ここに家具を置く前提で作った間取りだからこう置くしかない。」
最初はそんな想いに囚われていましたが、思い切って家具のレイアウトを変えて本当に良かったです。
4.置き畳で和空間を作る
「とりあえず」という想いで持ってきた引越し荷物を手放してレイアウトを変えたら、LDKも見違えるほどスッキリしました。
何よりマイホームを後悔していた入居当初からは180°自分の考え方も変わっていたので、より自分の理想に近づけるために置き畳で和の空間を作ってみたいと思い始めたのです。
とはいえ迷いがなかったわけではありません。
なにせ”畳ベッドを置くために設計した間取り”を無視して、畳ベッドを手放したのですから。
- 本当に置き畳を買う必要があるの?
- 今のままでいいのでは?
- また手放すことになったら…
こんな思いがグルグルと頭の中を巡っていました。
断捨離で大型の家具を捨てる大変さも身に染みています。
しかし今までと絶対的に違っていたのは買い物への考え方で、「とりあえず」で買うのは絶対やめようという強い気持ちがありました。
欲しいな。買おうかな。と思ってから実際に購入にいたるまで、約 1ヶ月ほどかけて入念に下調べ。
- どこに置くか?
- どんな用途で使う?
- 使うのは自分だけ?
- 大きさは?
- 色はどうする?
段ボールを並べてどのくらいの大きさがベストなのかを探ったり、実際に置き畳で過ごすシーンを細かく思い描き、上記のような項目を一つ一つ明確にしていきました。
時間はかかりましたが、真剣に考えて買ったおかげでとても居心地の良いリビングスペースができたと思っています。

今ではどんな物を買う時もこの手順を踏むようにしています。
おかげで和の要素が一切なかったリビングでも素敵な畳の空間を作ることに成功し、また一つマイホームへの後悔を乗り越えることができました。
5.階段を上がる幸せを作る
最後は「平屋にしていたら…」という後悔を断ち切った方法です。
正直平屋への憧れはかなり強く、1階のリビングが過ごしやすくなる程「ここから2階に上がらずに寝室へ行けたら」なんて思うことがなかったわけではありません。
とはいえここまで色々とやってきて、一番の変化をとげていたのは私の考え方でした。
「平屋は確かに暮らしやすそうだけど、2階建てのわが家にある良さを探していこう。」
こんな風に自然と思えていたんです。
実はまだ2階部分は手付かずなのですが、私が今後作っていこうと思っている階段を上がる幸せを3つ紹介させて下さい。
1.階段を上がった先に本棚
まずは階段を上がり切ったこのスペースに造作風の本棚を作りたいと思っています。
(写真:直射日光が当たりにくい場所なので、本も傷みにくいかなと。)
幅はそんなに広くないので文庫本が並べられるくらいの小さな本棚になるでしょう。
でも図書館の文庫コーナーのようで素敵だなと、考えるたびにワクワクしてしまいます。
2.植物を設置
本棚を作るのと同時に植物は絶対に置きたいと思っています。
本棚の上でも良いし、下の写真のようなアイアンのスタンドを使ってもいいなと思ったり。
(商品写真)
階段を上がった先は◯cmほどの小さな幅なのですが、ここに私の好きを詰め込みたいです。
3.壁には写真や花を飾る
写真や絵を飾る習慣は今まで全くなかったのですが、ここから階段を眺めていると「壁に何かかかっていても素敵だな」と不意に思うことが増えました。
理想はモノクロの家族写真なのですが、わが家にはまだ子どもがおらず(不妊治療中です)。
夫婦2人の写真を飾るのも何だか気恥ずかしいので何を飾るかはまだ未定です。
下のような壁掛けの花瓶を飾るのも憧れますね。
(商品写真)
階段は気持ちを切り替える場所
今はまだ台所道具などをコツコツ集めているので2階まで手が回るのはだいぶ先になりそうです。
でもフッと階段を見上げたときに「ここにはどんな植物がいいかな」と考えるのが本当に楽しくて。
2階に上がるのはほぼ寝るときだけなので、階段周りや上がった先は実用性よりリラックスモードに切り替えるための空間にしたいなと思っています。
階段を上がる幸せに目覚めたことで2階建てには2階建ての良さがあると思えるようになり、今では平屋への憧れは消えこの小さなわが家に心から満足しています。
小さなマイホームでも後悔ゼロ|メリット7つ
2024年10月にマイホームへ入居し半年以上がたちました。
かつて感じていた後悔は全くなく、28坪の小さなマイホームで日々楽しく暮らしています。
暮らしが楽しくなると、小さな家のメリットが沢山見えてくるんですよね。
今現在私が実感している小さなマイホームのメリットを7つ、順番に紹介します。
- ローン返済がラク
- 光熱費が下がった
- 外食や無駄な出費が減る
- 家や土地が自分のものになる
- 灯油ストーブが置ける
- 導線が良く家事がしやすい
- 理想の暮らしに少しずつ近づける
1.ローン返済がラク
小さなマイホームにして本当に良かったと感じる1番のメリットは、何といってもローンの返済がラクなこと。
わが家は坪数を抑えこだわりたい部分以外は減額に徹することで、賃貸に暮らしていた時とほぼ変わらないくらいのローン返済額におさえることができました。
もし和室を作ったり収納スペースを多めにしたりと無理して坪数を増やしていたら、ローンの額も膨らみ家計が苦しくなっていたと思います。
またマイホームを持つと賃貸時代には支払わなくて良かった固定資産税を支払う必要がありますし、数十年後のメンテナンスのために貯金もしないといけません。
28坪と小さな家にして夫婦共働きで頑張れば、マイホームのために貯金をしながら年に1回は旅行も行ける余裕をもった家計になれた。
たまに贅沢をする時に「小さなマイホームにしておいて本当に良かった」と心から感じます。
2.光熱費が下がった
これはとても嬉しい誤算だったのですが、わが家の場合は賃貸に暮らしていた時より若干ですが光熱費が下がりました。
10月に入居したので真夏がどうなるかまだ分かりませんが、冬場は下の図のように推移しています。

賃貸の時との大きな違いは次の2点と考えています。
- オール電化でガスを使わない
- 電力会社を変えて生活スタイルに合ったプランに変更
賃貸のときはプロパンガスを契約しないといけない物件で、冬場のガス代は痛い出費でした。
また電力会社も賃貸契約で決められていて基本料金が高めの会社だったんですよね。
わが家はオール電化なのでそもそもガスの契約をしなくて良いですし、電力会社も「オクトパスエナジー」という会社に変更しています。
そのおかげで、下のような真冬の電気使用状況でも電気代が1万5,000円を切ったのは本当に驚きです。
- 毎日浴槽にお湯をはってお風呂に浸かる
- 食器洗いも必ずお湯
- 年末年始で普段よりエアコン使用も多い
真夏の電気代がどうなるか、結果が出たらまたご報告させてください。
3.外食や無駄な出費が減る
断捨離が終わりマイホームへの後悔がどんどん薄くなっていった頃から、小さな家で過ごすのがすごく心地良くなりました。




とにかく家の居心地が良くて、どこかに出掛けてパーっと気分を変えたいという気持ち自体があまり起こらなくなってきたんですよね。
そのため外食にかけるお金も減ったし、ここ半年お出かけ先でつい衝動買いしてしまったという出来事は全くありません。
無駄な出費が無くなると「今月も意外にお金が余った」という事が多くて、今はずっと欲しかった調理器具やインテリアを吟味することが趣味になっています。
自分の家が好きで暮らしを楽しめるようになると、物の買い方やお金の使い方が上手になれるんだなと初めて知りました。
4.家や土地が自分のものになる
賃貸で安い物件を探して住居費を抑えることは出来ても、支払った家賃は何年たっても自分に還元されません。
でもマイホームならローン返済が終われば家も土地も自分たちのものになります。
夫婦ともに定年退職して収入が減っても、住む場所だけは確保できている状態です。
また現在妊活中のわが家ですが、この先子どもが産まれて走り回る年齢になっても、自分の家なのでアパートのように階下への物音を心配しなくて良いのもストレスがありません。
もちろん「賃貸より持ち家の方が絶対いい」なんて言いたいわけではないですよ。
でもせっかくローンを組んで購入したマイホーム。土地や家が自分のものになって老後も住む場所を心配せず暮らせる安心感を思い切り味わう方が、楽しく暮らせるなと思うのです。
5.灯油ストーブが置ける
これはわが家だけかもしれませんが、賃貸に暮らしていた頃は灯油ストーブを置きたいけど諦めていました。
灯油ストーブは火事の原因になりやすく、規約で使用禁止とされている物件ばかりだったんですよね。
エアコンだけでも家全体は温まるのですが、やっぱりストーブで手や足をじんわり温めるのって本当に気持ちいい。
それに灯油ストーブは上にヤカンやお鍋を置くことができるので、暖をとるエネルギーを料理や他のことにも使えるところが個人的にすごく気に入っています。

入居1年目はお湯を沸かしたり煮物や汁物を温め直したりするだけでしたが、今後はストーブの熱を使ってドライフルーツや焼き芋、お餅を焼いたりしたいなと密かに楽しみにしているんです。
6.導線が良く家事がしやすい
家事導線をしっかり考えて間取りを組めるのもマイホームの本当に大きなメリットだと、暮らしてみて改めて実感しています。
何度も登場しますが、わが家は下のような間取りです。

LDKから脱衣所へ廊下を挟んではいるものの、キッチン側にもドアがついているのでどこにいてもすぐ洗濯物を干しに行けます。
仕切りがない1階は掃除もしやすい
またリビング階段にした事で1階はほぼ仕切りがなく、掃除機をかけるのがすごくラクです。
昔住んでいた2LDKのアパートの方が、部屋が分かれていたので掃除に時間がかかって疲れていたように思います。
キッチンも賃貸の頃より大きくなり掃除が大変になるかと心配していましたが、大きなシンクは洗い物が1回で終わるり夕食の片付けも以前より早く終わるという嬉しい誤算。
食洗機や洗濯乾燥機のような時短家電はなくとも、家が小さい事で家事がラクになりました。
7.理想の暮らしに少しずつ近づける
月々の支払いも無理がなくムダな外食やお出かけも減り、さらに光熱費も下がる。
毎日の家事も賃貸の時よりやりやすい。
こうやってマイホームが本当に居心地の良い空間に変わると、少しずつですが確実に理想の暮らしに近づけるようになりました。
休みの日には作り置きをこしらえたり、家事を終わらせたら植物の手入れをしたり。
正直賃貸に暮らしていた頃には感じたことのない「豊かな気持ち」というのを日々感じているんですよね。
心なしか自分への自信も得られていて、これも小さなマイホームに暮らす大きなメリットだなと心から思っています。
まとめ|マイホームが後悔だらけでつらい時期はきっと誰にでもある
今でこそ私は小さなマイホームで日々ひっそりと暮らしを楽しんでいます。
でもご紹介した通り入居当時は後悔だらけの毎日で、マイホームのメリットも理想の暮らしも見失っていました。
正直、後悔やデメリットしか見えていない状態から抜け出すのは簡単なことではありません。
自分はダメな人間なんだと感じて、新築でピカピカのマイホームと片付かないグチャグチャの引越し荷物との間で涙を流したことも何度もあります。
でも暮らす場所が変われば生活スタイルも変わって、同じ場所がメリットになる事もあればデメリットになってしまう事だってある。
SNSで見る「褒められ間取り」じゃなくたっていい。「失敗した家づくり◯選」に当てはまってしまってもいい。
家族が心からくつろげ安心できる。それさえあればどんな間取りでもどんな広さでも、家づくりは成功だと思うんです。
きっとあなたも家族の笑顔を思いながら、休日返上で打ち合わせや見学に行って家づくりを頑張ってきましたよね。
だから失敗した間取りや失敗した家づくりなんて本当は無いと思うんです。
こんなに長い記事を最後まで読んで下さったのも、「どうにかして現状を変えたい」という気持ちからだと思います。だとしたらもう、最初の一歩は踏み出せてますよ。
きっと大丈夫。まだ気づいていないだけで、あなたの家は最高です。
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